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強盗だ!表示板で「助けて」…タクシー業界が自衛策
2009/01/08(Thu)
非常灯をつけると「助けて」の文字が出る表示板(京都市伏見区の京阪タクシー本社で)
タクシーを狙った強盗事件が相次いでいることを受け、タクシー業界で、運転手の安全確保を進める動きが広がっている。

周囲に緊急事態発生を知らせる表示板や、運転席と後部座席を遮る仕切り板を設置するなど、自衛策に躍起だ。

「京阪タクシー」(京都市伏見区)は、強盗などの被害に遭った際、「助けて」の文字が赤く光る表示板を各車に設置。7日は、京都府警の指導で、運転手らが刃物を突きつけられた時は犯人の手をかむといった護身術を学んだ。

大阪府東大阪市で先月29日夜、運転手の後藤利晴さん(67)が殺害された「商都交通」(大阪市中央区)は、女性運転手の車など20台に限られていた、運転席と後部座席の間の仕切り板を、急きょ保有する200台すべてに設けることとし、取り付け作業を始めた。

以上の記事は読売新聞のYOMIURI ONLINEより引用させていただきました。

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今回のタクシー強盗殺人は、後部座席からいきなり首を刺すという凶悪極まりない犯行だ、これだけ凶悪だと、ほとんど現状のタクシー防犯対策では対処出来ない、タクシーは旅客の指示により行き先を決められる以上、タクシー強盗計画者はより発覚しにくい人のいないところを行き先にする、それに対してタクシー乗務員は極めて挙動不審な旅客でも現状では乗車を断る事も出来ない、防犯灯なんぞ人が見てくれなければ何の役にも立たないし、現在一般的にタクシーに装備されている防犯灯と呼ばれる装置は、車内のスイッチを入れるとタクシーの天井に付いている行灯が赤くボヤ〜っと点滅するというものだが、仮に点滅していたとしても、よくわからない(昼間だとまったくわからない)パトカーの赤色回転灯のようにド派手に光ればかなり目立つが、タクシーの防犯灯は行灯の中に10ワット程度の豆電球が点滅していだけである、これで誰かが見つけてくれて警察に通報してくれるとは考えにくいし、タクシー乗務員ならなんとかわかるだろうが、一般の人が行灯の赤い点滅の意味をわかってもらえているのかというのも甚だ疑問である、普通に考えればタクシー強盗は人のいないところに到着した時点で強盗の本性を現す、乗車と同時に刃物を突きつけ長距離を走りまわる馬鹿はいないだろう、ということは防犯灯など、気休め程度でほとんど役に立たないということである、ちなみに、この役立たずの防犯灯システムは私が初めて法人タクシー会社に入社した14年前頃からまったく進化していない、他にも空車や回送を表示させるLEDが使われたスーパーサインに「助けて」とか「HELP」とか緊急時に表示させる機能を持ったものもあるが、これも行灯の赤豆電球点滅と同じ理由で効果には、いささか疑問がある、大手のタクシー会社では防犯灯のスイッチとタクシーGPS無線を連動させスイッチが押されるとタクシー会社の無線配車室のモニターに防犯灯のスイッチを押したタクシーの位置が表示される仕組みを取り入れているところもある、これなどはタクシー単体で赤い豆電球を光らせているより遥かにましだが、車内カメラ同様、犯行後の捜査や車輌発見の役には立つが現場の犯行を思い留める抑止効果は多少はあるかも知れないが、犯行そのものを阻止する事は出来ない、タクシー乗務員は旅客輸送中は常に前方を向いて運転をしている無防備な状態なので強盗が犯行を開始した瞬間に後部座席に向かって催涙ガスが噴射されるなど、乗務員が逃げる為の時間稼ぎが出来る防犯装備が必要ではないだろうか、それから、いくら防犯仕切り板を取り付けたところでタクシーの助手席に旅客が乗車できる現状では、仕切り板などまったく意味をなさない、二人か三人組のタクシー強盗で助手席に乗り込まれ刃物を突きつけられれば乗務員は防犯スイッチを押すことも出来ないし逃げる事も困難である、仮に助手席を乗車禁止にするなど言えば、乗車人数が制限され売り上げが減ると、タクシー会社の経営者は必ず大反対するだろうが、バスや電車で運転手の真横に旅客が座るなどいうことはありえないし、こんな事を許している公共交通機関はタクシーだけだ、助手席乗車を禁止しないかぎり、いくら防犯対策を施したところで頭かくして尻隠さずということである、参考までに法人タクシー乗務員時代にタクシー強盗に遭遇した際の対処方法は、「車を置いて逃げなさい」という言われるまでもないだろうと思う馬鹿馬鹿しいほどシンプルなタクシー強盗対策であった、20万kmも30万kmも走った財産的価値などほとんど無いタクシー車輌を守る為に凶器を持った強盗と勇ましく闘う馬鹿はいねーだろ、と当時は思ったものである。
2〜3万の金の為に人殺しをする物騒な時代である、世の法人タクシードライバーの皆さんは会社なんぞに頼らず自分の身は自分で守る事を考えたほうが良いのではないでしょうか。

関西地区のタクシーには、ほとんど防犯仕切り板が設置されていないという事を今回の事件がらみで初めて知った、防犯仕切り板が設置してあっても犯罪抑止効果はあまり期待出来ないが、無いよりましだと以前書いたが、ほとんど設置してないとは驚きだ、関西のタクシー会社経営者は車内犯罪の抑止に何をしているのだろう?防犯仕切り板を設置しない理由として、関西では通常のタクシーをハイヤーとして使う場合があるので、というのがあったが、ヘッドレストに取り付けてある防犯仕切り板は簡単に取り外して防犯仕切り板無しのヘッドレストに交換が出来るのであるから設置出来ない理由にはならない、仕切り板があるとお客様とのコミュニケーションが阻害されるので乗務員の意向で取り付けなくなったって?ホンマかいな、一台あたり1万円ほどの費用で設置出来る防犯仕切り板を経費の問題で取り付けないとは思いたくは無いが、現実には第一の非設置理由はこんなところであろう。

追記
事業者組合には、現在、防犯仕切り板の設置問い合わせが殺到しているとの事である、という事は
現状では非設置車輌が相当多かったということなのだろう、一般的に個人タクシーは高齢者運転手
が多く、その上、現金も多く所持している(実際は違いますけどね)というイメージからタクシー強盗に
遭遇する確率は高いのに非設置車輌が多いというのも困ったものである、リスクに対して何の対処も
しない人は多分、「自分だけは大丈夫だろう」という考え方なのかな、まあ喉元過ぎれば、何とか・・
という事にならないように願うばかりである。
防犯仕切り板の別の効果についてもうひとつ、以前、女性のお客様に伺った話だが、深夜などタクシーを利用する時に、乗車したタクシーに仕切り板があると、運転席と客席が物理的に仕切られていることで少し安心するそうだ、挙動不審な乗務員が、おかしな気を起こし、いきなり前から手を伸ばしたりする事が出来ないだろうという安心感かも知れない、確かに私が法人タクシーに在籍した当時も女性のお客様に猥褻な事を言ったり、へんな事をしようとして訴えられ懲戒免職になった、とんでもない馬鹿も現実にいたから女性のお客様のこのような不安もある程度納得出来きる。


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